【高槻市 – 浮気調査】帰宅するといつも酒臭い夫

「ご主人、最近いつもお酒の匂いをさせて帰ってくるみたいなんです…」

一本の電話から始まったのは、少し変わった浮気調査でした。
ご依頼いただいたのは、なんとご主人の奥様ではなく、その奥様の直属の上司。
悩んでいる部下の力になりたいという、心優しい上司からのご依頼。

お話を聞くと、ご主人の帰宅時間が以前よりも1～2時間遅くなり、その上、毎日決まってお酒の匂いをさせて帰ってくるようになったとのこと。
浮気をしているのではないかと心配する部下のために、不貞行為の有無を調べてほしいというご要望でした。

私たちは早速、ご主人の帰宅ルートと行動パターンを特定するため、高槻市内での調査に着手しました。

1日目：調査開始

19時03分

定時から1時間遅れの19時03分。ご主人は会社から退社するなり、自転車に乗り込み、勤務先を出発した。

ご依頼者から「少し帰りが遅い」と聞いていた探偵たちは、不審な行動に警戒しながら、ご主人の尾行を開始する。

19時05分

彼は勤務先から自転車で約3分。高槻市内のコンビニエンスストアに立ち寄った。
探偵は周囲に溶け込みながら接近し、何を購入するのかをチェックする。

彼はレジに並び、会計を済ませる。その手元に見えたのは、ストロング系の缶チューハイ（ロング）だった。

缶チューハイをリュックにしまうことなく、片手に持ったままコンビニを出る。

自転車を走らせたかと思うと、すぐに缶チューハイのプルタブを開け、そのまま飲み始めた。

19時18分

缶チューハイを飲みながら、高槻市から枚方市へと続く枚方大橋を自転車で渡り始めた。

19時23分

枚方大橋を渡り終えた彼は、スーパーマーケット「コノミヤ 枚方店」の駐輪場に自転車を止め、店内へと入っていく。

コノミヤの店内に入った彼は、真っすぐ酒類コーナーへ向かう。

探偵が接近すると、レジに並ぶ彼の手には、やはり缶チューハイを持っていた。

19時29分
彼はコノミヤを後にし、再び自転車に跨った。そして案の定、その手には先ほど購入したばかりの缶チューハイが握られている。

19時34分

彼は道中見つけた自動販売機のゴミ箱に、空になった缶を捨て、そのまま自宅へと帰宅した。

この日の調査で確認できたのは、勤務先から自宅まで、缶チューハイのロング缶を2本飲みながら帰宅したという事実のみ。浮気に繋がるような行動は一切見られなかった。

ご主人の帰宅を確認し、この日の調査は終了した。

調査2日目（第二勤務先）

20時17分

定時から2時間20分ほどの残業を終え、ご主人は同僚と談笑しながら第二勤務先から出てきた。
彼はそのまま自転車を跨ぎ談笑を続けている。

20時25分

自転車を走らせること8分。前日と同じ、スーパーマーケット「コノミヤ 枚方店」に到着する。
彼は迷うことなく駐輪場に自転車を止め、店内へと入っていった。

コノミヤの店内に入った彼は、迷うことなく酒類コーナーへ。迷うことなく、前日と同じストロング系の缶チューハイロングを手に取った。

レジに並んでいる間も、彼はその缶チューハイを大事そうに両手で持っている。

20時29分

彼はコノミヤを後にし、再び自転車に跨った。そして案の定、その手には先ほど購入したばかりの缶チューハイが握られている。

20時35分

彼は自宅のマンションに到着し、郵便物を眺めながら自宅の玄関前に着く。

20時38分

彼は自宅マンションに着いたものの、なぜか玄関のドアを開けようとしない。郵便受けから取り出したと思われる数枚のDMや手紙を、熱心に読み始めた。

その傍ら、先ほど購入した缶チューハイは玄関の手すりの上に置かれ、時折、彼はそれを手に取って一口、二口と口に運んでいる。

案の定、彼は蚊に咬まれたようで腕を掻いている。

彼はたまらずその場を離れる。

20時40分

彼はマンションの敷地内駐車場へと入っていく。そして、自分の車に乗り込み、エンジンをかけた。

20時45分

エンジンはかかっているものの、車は発進しない。
運転席の彼は、手にした缶を傾け、車内で飲酒を楽しんでいるようだった。

21時00分

彼は車内に座ったまま、一向に出てくる気配がない。

21時21分

彼はようやく車を降り、自宅のマンションへと戻る。

自宅の玄関を開け、帰宅する様子を確認する。

なぜ家で飲まないのか不思議だが、本日も浮気の様子は見られなかった。

2日目の調査を終了する。

調査3日目

21時30分

この日、ご主人の残業はさらに長引いた。
21時30分、彼は勤務先から出てくるなり、前日と同じように自転車にまたがり、自宅の方向へ走り出した。

21時37分

彼は自転車で7分ほど走り、いつものセブンイレブンに立ち寄った。

店内に入った彼は、迷うことなく酒類コーナーへ。
やはり、缶チューハイ（ロング）を手に取り、レジで会計を済ませると、手に持ったままコンビニを出てきた。

21：39

彼は缶チューハイを自転車の前カゴに入れて自転車を発進する。

21時42分

彼はついに缶チューハイのプルタブを開け、飲みながら新幹線の高架下を走り始めた。

21時56分

彼は昨日と同じように枚方大橋を自転車で渡り始める。

22時04分

彼は自転車をコノミヤ枚方店の駐輪場に止め、店内に足を踏み入れる。

コノミヤの店内に入った彼は、真っ直ぐ酒類コーナーへ向かい、缶チューハイロングを手に取る。

22時15分

彼はコノミヤを出ると、再び缶チューハイを飲みながら自転車を走らせ、そのまま自宅へと帰宅した。

この日も、浮気の事実は見られなかった。
3日目の調査を終了する。

調査4日目：1ヶ月後の行動は…

19時19分

1ヶ月後。定時から1時間20分ほどの残業を終えた彼は、いつものように自転車にまたがり、勤務先から走り出した。

19時21分

彼は変わることなく、いつものセブンイレブンに立ち寄った。手に取ったのは、やはりストロング系の缶チューハイ（ロング）。レジで会計を済ませると、手に持ったまま店を出てきた。

19時25分

暗がりで自転車を停め、自転車に跨ったまま缶チューハイを飲んでいる。

19時26分

彼は再び新幹線の高架下へ。
缶チューハイを飲みながら、自転車を走らせている。

19時32分

彼は高槻市と枚方市の境界にある辻子（ずし）交差点に差し掛かった。
その交差点には、お城のような外観を持つラブホテル「マリア・テレジア 高槻」が煌々と輝いている。

信号待ちの間も、彼はチビチビと缶チューハイを飲み続けている。

19時35分

彼はそのまま自宅方向へと走り続けた。

念のため追跡を続けたが、彼は寄り道することなく自宅へ帰宅したため、これ以上の尾行は不要と判断し、調査を終了する。

調査のまとめ

4日間にわたる彼の行動調査の結果、ご依頼いただいた浮気の事実はありませんでした。

しかし、毎晩の勤務先から自宅までの帰宅ルートで、決まって缶チューハイを飲むという習慣が明らかになりました。

今回の調査で奥様が抱えていた「浮気」という疑念は晴れ、代わりに彼の帰宅途中の過剰な飲酒習慣が露呈しました。

この報告が、お二人の間のわだかまりを解き、より良い関係を築くためのきっかけになることを願っております。

調査とは別視点での豆知識

自転車でも飲酒運転になる？

自動車の飲酒運転が厳罰化されていることはご存じの通りですが、実は自転車でも飲酒運転は法律で禁止されています。

道路交通法には、飲酒運転の対象を「車両等」と定めており、自転車もこれに含まれます。自転車の場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科される可能性があります。

「少しだけだから」「車じゃないから大丈夫」という安易な考えは非常に危険です。

ストロング系は身体に毒？

彼が愛飲していた「ストロング系」と呼ばれる缶チューハイ。手軽に酔えることが魅力ですが、実はその成分は自然由来のものではありません。

ストロング系には、多量のアルコールに加えて、人工的な甘味料や香料が添加されています。これらの成分は、肝臓への負担を増大させ、アルコール中毒になりやすいと言われています。

また、甘くて飲みやすいことから、自分がどれだけのアルコールを摂取しているか自覚しにくく、短時間で過剰なアルコールを体内に取り込んでしまうリスクがあります。

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